車で、バイクで、自転車で!稚内市にある「宗谷岬」は、一度は行ってみたい日本最北端の地!

text&photo/高井 智啓 (会社員/ブロガー:Driving Hokkaido.com)

道北の町「稚内市」。ロシアのサハリン州に最も近い日本最北の町となります。イルカの像がおなじみの「ノシャップ岬」や、土木学会選奨土木遺産に選定されている「北防波堤ドーム」など、ガイドブックなどでたびたび紹介されている観光地などもあり、町の知名度も高いのではないでしょうか?今回はそんな稚内市にある観光地の中から、日本最北の町の中でも最も最北の地であることを示す「日本最北端の地碑」がある「宗谷岬」をご紹介します。

 

宗谷岬は日本最北の町にある日本最北端の地!

宗谷丘陵から見下ろした宗谷岬

前述の通り日本最北端の地である「宗谷岬」。「北緯45度31分」「東経141度56分」に位置し(北方領土を含まない場合)日本の最北端にあたる場所です(正確には宗谷岬の沖合にある「弁天島」が最北端にあたるそうですが、現在一般の方が弁天島に渡るルートはありません)。

ここには「日本最北端の地碑」が立っており、日本中の旅人が「北海道の果て」「日本の果て」のこの地を目指してやってきます。わたしの様に車で向かう人が一番多いのでしょうが、公共の交通機関やバイクでのツーリング、自転車で北海道1周を目指すチャリダーなどもいる様です。中には真冬に徒歩で向かったという強者も‥。それぞれ思い思いの方法で向かっている様ですが、やはり人を引き寄せているのは日本最北端に来た!という達成感なのでしょう。

 

そこそこ天気も良かったこの日。宗谷岬には観光客の方たちがたくさん来ていました!
車で来ている方も多かったですが、それ以上に多かったのはバイク!そういえば以前ライダーの方から、北海道はツーリングの聖地とも呼ばれると聞いたことがあります。その方曰く、広大な自然の中にある真っ直ぐと伸びる直線道路など、本州ではなかなか走ることができない魅力的な道が多いそうです。そしてこの宗谷岬も、最北端を目指すライダーが多く訪れる人気の観光地となっています。

 

奥にある「日本最北端の地碑」を見つめるのは「間宮林蔵」の銅像。
間宮林蔵は宗谷から樺太(今のサハリン)へ渡り、樺太が島であることを発見した人。大陸との境の海は「間宮海峡」と名付けられ、世界地図に名前を残した唯一の日本人なのだそうです!測量技術は日本地図を初めて作った測量技師「伊能忠敬」から学び、また伊能忠敬の日本地図「大日本沿海輿地全図」の蝦夷以北の地図の製作にも携わったのだそうです。

 

円形の台座の上にあるのが「日本最北端の地碑」
両側から伸びる柱は、北極星の一角を模した三角錐をデザインしたものなのだそう。また円形の台座は「平和と協調」を表しているそうです。碑の前に立ち海を眺めると、天気の良い日には約43km先にあるサハリンの島影が見え、また季節によっては流氷が接岸することもあります。

 

宗谷岬に来たならば、必ず手に入れておきたいものが「日本最北端到着証明書」!宗谷岬周辺のお土産屋さんでしか買うことができない限定品です。1枚100円なので、旅の記念に買って帰るのも良いのではないでしょうか?

また「日本本土四極踏破証明書」というものもあるそうです。

  • 最北端の北海道「稚内市」
  • 最東端の北海道「根室市」
  • 最西端の長崎県「佐世保市」
  • 最南端の鹿児島県「南大隅町」

それぞれで発行される4枚の「日本本土四極 最○端 出発・訪問・到達証明書」をつなげると、1枚の「日本本土四極踏破証明書」になるというもの。最北端のものは、稚内市役所や稚内観光案内所などで配布を行っているそうです。わたしも本記事を書くまでこの証明書のことを知らなかったのですが、最北端と最東端は北海道にあり、どちらも既に訪問済み‥。次にむかった時こそは、必ず手に入れて帰ることにします。

 

宗谷岬のあとは宗谷丘陵の絶景も楽しもう!

宗谷岬を楽しんだ後は、宗谷岬の後ろにある小高い丘「宗谷丘陵」へ。
北海道遺産として認定されている宗谷丘陵は、約2万年前の氷河期に作られたなだらかな丘陵地帯が続く場所。数々のモニュメントや日本最大級の風力発電施設など、見所もたくさんあります!また最北のブランド牛「宗谷黒牛」が飼育されている「宗谷岬牧場」があるのも、この宗谷丘陵になります。

 

宗谷岬側からみて宗谷丘陵の奥側には、写真の様な低い丘が続く光景が広がります。これが氷河期につくられたという宗谷丘陵の絶景!見渡す限り草原や牧場が続く広大な景色です。広大な景色でも平坦なものであれば見る機会も多い北海道ですが、低い丘がこれだけ連続して続いている光景はなかなかみることはできません。

また1年を通じて強風がふく宗谷丘陵には、「宗谷岬ウインドファーム」と呼ばれる風力発電施設が設けられています。57基もの風力発電機があり、総出力は57,000kW。風力発電施設としては、国内最大級なのだそうです!

広大な草原に風車、牧草ロール・海‥、インスタ映えする材料がたくさんある宗谷丘陵ですので、ぜひカメラ片手に向かってみて下さい。あとは天気に恵まれれば、良い写真が撮れること間違いなしです!

 

「大韓航空機撃墜事件遭難者」の慰霊と世界の恒久平和を願い建立された「祈りの塔」

 

日本最北の灯台「宗谷岬灯台」と、北海道の牛乳生産量100万トン突破と飼育乳牛50万頭突破を記念して建設された「あけぼの像」

他にも「宮沢賢治文学碑」「世界平和の鐘」などのモニュメントが設立されています。全部じっくり見てまわると意外と時間がかかりますので、余裕をもって向かいましょう。

 

1968年に稚内市の有形文化財に指定された「旧海軍望楼跡」

1875年の「樺太・千島交換条約」後、ロシアが樺太に軍備を進めたことにより、1902年にロシア海軍の動きを早期に察知するため建設されたもの。日露戦争時にも、海上監視などの役割を実際に担っていたそうです。稚内市に唯一残る明治時代の建造物で、内部は非公開。上に登ることはできるので、回りの景色を楽しむのに最適な場所です。

 

こちらが宗谷丘陵で飼育されているブランド牛「宗谷黒牛」
強い潮風にさらされミネラル豊富な牧草を食べて育った牛は、年間で1000頭ほどしか生産されない貴重な牛です。大半が本州に出荷され北海道内でもなかなか口にする機会には恵まれませんが、稚内市内の飲食店では数件で提供しています。おススメは同じ宗谷丘陵にある「アルメリア」さんや、稚内市内にあり「ミシュラン北海道2017」1つ星を獲得した実力店「ステーキハウス ヴァン」さん。少々高級感は否めませんが、稚内に来たからには食べておきたい1品です。

 

札幌から宗谷岬に向かうには?最短ルートを確認!

札幌から宗谷岬へ向かうには、高速道路を使っても約5時間かかります!北海道に住んでいても、まだ行ったことのない人も多いのではないでしょうか?

まずは「札幌IC」から高速道路に乗り、道央自動車道を北上。「深川JCT」より「留萌本線」へと進み、終着の「留萌大和田」で下車して下さい。留萌からは海沿いを走る「国道232号線」通称「オロロンライン」をひたすら北上し「手塩町」に向かいます。天塩川を越え「国道40号線」を更に進み、「幌延町」「豊富町」を越えた先にあるのが「稚内市」。海沿いを走る「国道238号線」を北上した先に宗谷岬が見えてきます。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?
北海道だけではなく、日本の最北端の地である宗谷岬。札幌からは片道5時間以上もかかるので、北海道民でも行くのが大変です‥。その分、到達した時の達成感は大きなものとなるのではないかと思います。またせっかく稚内まで行くのであれば、合わせて景色のキレイな「稚内公園」の観光や、美味しい「カニ」や「たこしゃぶ」などもおススメ!頻繁に行くことができない(と、思われる)最北の旅を楽しんできて下さいね!


【宗谷岬】
〇住所/稚内市宗谷岬

LOCATION

WRITER

高井 智啓
会社員/ブロガー

全道をドライブすること15年強、不動産業に従事するサラリーマンブロガー。道内173/179市町村を走破。許容走行距離は約700Km/日まで。自ら撮った写真を使ったブログを約10年執筆中。

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http://driving-hokkaido.com