観光名所函館市の紅葉ライトアップ!「香雪園」は北海道で唯一の国指定文化財庭園!

text&photo/高井 智啓 (会社員/ブロガー:Driving Hokkaido.com)

道内有数の観光地である「函館市」
「五稜郭公園」を始めとした数々の桜の名所や、「ミシュラン・グリーンガイド」で★★★を獲得した「函館山からの眺望」、活イカなどの新鮮な海産物を食べることができる「函館朝市」などの有名な観光地が多数あり、見どころが満載です!

そんな函館市にあるにもかかわらず意外と知られていないのが、国の「名勝」指定を受け北海道で唯一の「国指定文化財庭園」となった「香雪園」!道内有数の紅葉スポットで、毎年行われている「はこだてMOMI-Gフェスタ」の開催期間中には「紅葉がライトアップ」され、訪れる人を魅了しています。今回はこの穴場観光地「香雪園」をご紹介します。

 

国の名勝「香雪園」!面積は何と13ヘクタール超!

香雪園は、函館市の「見晴公園」の中にある風景式庭園」
風景式庭園とはイギリスで発展した形式の庭園で、自然の風景を生かしたり模したりして作られた庭園のことです。香雪園は別名で、正式名は「旧岩船氏庭園」。これは1898年ころからこの地の造成を始めた市内有数の豪商「岩船氏」から名づけられたもの。見晴公園は約13,3ヘクタールもの広大な敷地のため、キレイな風景を色々な角度から眺めることができます。

 

香雪園という名前は、大正時代に函館に訪れた浄土宗知恩院の貫主が「雪の中に梅香る園」という意味で名付けたとされているそうです。

園内は、春にはソメイヨシノなどの桜の花やツツジが咲き、秋には紅葉の名所としてとてもキレイな景観を作り上げます。特に秋の紅葉の時期の景観は素晴らしく、キレイに色づいた紅葉はもちろん、落葉した紅葉が一面に敷き詰められた様子はとても見ごたえがあります。

 

数寄屋風書院造の園亭

この場所を造成した岩船家は、1927年から庭園を一般開放しました。
1955年には函館市が無償賃貸借契約を締結し、1959年には同じく函館市がこの土地を買収。函館市最大の公園「見晴公園」として整備されました。園内には木々が作り出す趣のある風景が広がるほか、「茶室風の園亭」や「渓流」、「煉瓦造の温室」、遊具や野球のグラウンドなどが作られています。

 

園亭の全景

そんな香雪園ですが、2001年に文化財保護法に基づく「名勝」の指定を受け、北海道で唯一の「国指定文化財庭園」となりました!登録名称は「旧岩船氏庭園(香雪園)」

歴史の浅い北海道にはそもそも大規模な庭園自体多くはなく、庭園という文化にふれ合う機会もあまりありません。香雪園は国に認められたくらいの名勝ですので、貴重な庭園文化を体験すること自体を旅の目的にしてみるのも、風情があって面白いかも知れませんね。

 

香雪園で毎年行われているイベント「はこだてMOMI-Gフェスタ」
毎年「10月下旬~11月中旬」に行われるイベントで、2018年は「10月20日~11月11日」の期間に実施されます。このイベント期間中の「16:00~21:00」の間、見晴公園内では紅葉や園亭などがライトアップされ、来る人たちを魅了しています。

北海道では紅葉のライトアップは比較的珍しく、また香雪園は見ごたえも抜群です!前述の通り、他の有名観光地の影に隠れてしまっているため、観光名所としては穴場。人は来るけれど地元の方が多く、比較的ゆっくりと見て回ることができるのも魅力です。

 

この日、わたしが香雪園に到着したのは午後4時ころ。
秋の北海道は日が沈むのも早く、午後5時を回るくらいには周囲は真っ暗になってしまいます‥。そこで今回は明るい時間と暗い時間の両方を楽しむために、あえて暗くなり始める前の時間をねらって行ってきました。この後は、夜になり暗くなった後の香雪園の様子をご紹介します!

 

香雪園の本番は夜!ライトアップは17時以降がおススメ!

日が沈むにつれてあたりは暗くなり、だんだんと真っ暗に‥。
空から降りそそぐ太陽の光が影をひそめ、色鮮やかな紅葉が次第に黒一色へと染まっていく中、ライトアップされた木々と散策路だけがそれに反比例して、暗闇の中に鮮明に映し出されてきました!全体的に光が差していた昼間とは違い、部分的にライトアップされた紅葉が、まるでスポットライトを浴びたかの様に昼間以上に輝き出します。

 

木の真下から、上を見上げて撮った1枚

木々が太陽の光を浴びていた昼間とは違い、夜は下からの光に照らされるため、木の内側が明るく見えます。また日中は紅葉のある景色全体を見ていましたが、夜は照らされている木そのものに目が行くようになりました。じっくりと見ていると、葉っぱや枝の生え方など日中に気にもしなかった点が、とても面白く見えてきます。

照らす光によっても見え方は全く異なり、オレンジ色の温かい光を放つライトと、明るくて青白い光のライトが作る雰囲気は、似ている様で全く異なっています。影が作り出す光のコントラストも、昼間とは違ってまたキレイでした。

 

広い敷地内には散策路沿いに行灯が設置され、夜間の散策も全く支障はありません。この行く先々を照らしてくれる行灯の光がまた良い雰囲気を作り出し、夜間の散歩を心地よいものにしてくれます。

 

周りの紅葉や散策路だけではなく、園亭や温室なども温かい光で包まれます。中には入ることはできませんが、昼間との雰囲気の違いを楽しむことができるのはこの時だけ。見ているだけでも、とても楽しくなってきます。

 

ライトアップ期間中は、秋の紅葉の時期。
当然夜は肌寒く、また敷地が広いので外にいる時間が長くなると思います。訪問する際には防寒対策をしっかりと行い、体調管理には十分に気をつけて下さい。

 

肝心な場所はどこ?香雪園への行き方を確認!

札幌から香雪園に向かうには、車で約4時間強かかります。
札幌から高速道路を進み、千歳・苫小牧・室蘭・長万部を越えて函館方面へ。終点の「大沼公園IC」で下車して下さい。一般道に入ってからは国道5号線へと向かい、函館方面へ車を走らせます。函館市に入ってからは、「函館新道」沿いにある「函館蔦屋書店」を過ぎた先の交差点から「道道100号線」へ。「函館ラ・サール学園」などがある「湯の川」付近から住宅街の中を進んだ先に「見晴公園」が見えてきます。公園周辺は少々入り組んでいますので、詳細は地図で確認して下さい。

 

最後に

北海道の人気観光地「函館市」の中でも、穴場の観光名所「香雪園」。北海道でも有数の紅葉の名所なのですが、その知名度は高くはありません。しかしその分ゆっくりと楽しむことができ、園内が一番賑わうライトアップの時期でも混雑することはあまりありません。園内には知名度以上の景観が広がっていますので、ライトアップが行われる「はこだてMOMI-Gフェスタ」の時期に函館で1泊する機会があるのであれば、だまされたと思って一度足を運んでみて下さい。とても心地よい夜の散歩になると思いますよ。


【香雪園】
〇住所/函館市見晴町56
〇電話/0138-57-7210(緑のセンター)

【はこだてMOMI-Gフェスタ】
〇期間/10月20日(土)~11月11日(日)(2018年)
〇料金/無料
〇ライトアップ/16:00~21:00

LOCATION

WRITER

高井 智啓
会社員/ブロガー

全道をドライブすること15年強、不動産業に従事するサラリーマンブロガー。道内173/179市町村を走破。許容走行距離は約700Km/日まで。自ら撮った写真を使ったブログを約10年執筆中。

Driving Hokkaido.com
http://driving-hokkaido.com