地元民でも混乱するほど複雑な、札幌発地方行き高速バスの乗り方を大解説!

text&photo/ 原大介(ユアンワークス)

札幌から北海道内の他の観光地へと移動する時は、電車を利用する人が多いのではないでしょうか?車窓の風景を楽しんだり、駅弁を食べたり。なんといっても電車の移動には旅情というものがありますよね。

一方北海道に住む人の中では、都市間の移動に高速バスを利用するという人も増えてきています。

実際出張が多い私の知人も、料金の安さ無料Wifiが使えることなどから、帯広まではポテトライナーで移動することが多くなったと言っていました。車中では映画を流していたりもするので、話にのめり込み気づいたら目的地に到着している、なんてことも。

また釧路への出張が多い人に聞くと、夜行バスがとにかく便利で、「昔の夜行バスと同じイメージでいるとびっくりしますよ。席はゆったりしていてぐっすり眠れます。移動時間を睡眠時間に充てられるため、時間も有効に使えます」と言っていました。ほーー、なるほど。確かによさそう。

北海道は将来に向けて鉄道網の縮小が議論されていますが、逆に高速バスを使った地域間移動はこれからもっと増えていくのかもしれません。

旭川、函館、帯広、釧路といった都市圏以外にも、観光地としてのポテンシャルをもった小さな町がたくさんあります。例えば留萌、増毛、東川、下川、厚真、新ひだか…などなど。そこにいくには電車が走っていないので、バスで行くしかない!というようなケースも増えてくるはずです。

が、ここに一つ問題があります。北海道の高速バスの利用は、とにかく分かりずらい!利用が初めてのひとならなおさら!

 

バスの利用が分かりづらい、11の理由

まず大きな理由はこの3つ。
1)札幌市内に大きなバスターミナルが2つあり(札幌駅と大通エリア)、 「どっちに行けばいいの?」「どっちかから出たバスは必ずどっちかに寄るの?」などがよく分からない ※さらにいうと大通りには、中央バスセンター札幌と大通バスセンターの2つがあってそれも混乱の元
2)札幌駅のバスターミナルは乗り場が多く、チケット売り場もいくつか存在する
3)そもそもバス会社の数が多く、行き先によって予約先が違うケースもある

 

さらに付け加えると、
4)札幌中心部だけでも、細かいものも含めると乗り場が12カ所もある
5)「札幌バスターミナル」「JR札幌駅前」「札幌駅前(東急南側)」などバス停の名前が似ている
6)地下鉄東西線の「バスセンター前」駅は、大通バスセンターに接続しており、中央バスセンターには接続していない
7)目的地は一緒なのに、昼の便と夜行便で乗り場が違うケースがある
8)時刻表の調べ方が分からない
9)予約が必要なものと、そうでないものがある(富良野など比較的近くのところは予約の必要なし)
10)予約の仕方、料金の支払いの仕方が分かりづらい(クレジットカード払いでも、海外発行のものはNGということもある)
11)乗車前に支払いを終わらせるものと、バス降車時に払うものがある(例えば高速ふらの号は降車時に払う)

というあたりも、バスの利用方法を複雑にしている理由かと思われます。そこで、この記事では迷わずバスに乗る方法を紹介していきます。

 

超現実的な、迷わずバスに乗る方法はこれ!

料金が安いし、深夜発&早朝着で時間を有効に使える、などメリットの多いバス移動。しかしバスで移動しようとおもったら、いろいろ調べないといけません。乗り場だけでなく、時刻表、予約の有無、移動先ではどこに到着するのかなど。自分で調べるにはあまりに骨が折れます。バス会社のホームページは日本人がみても正直分かりづらくてストレスがたまります。

というわけで、1番確実な方法は「宿の人に聞く」ということです。なーんだ、というかもしれませんが、絶対これがいいです。「ten to ten」のようにホスピタリティが溢れているスタッフには相談もしやすいですし、旅行者が困らないように丁寧に教えてくれます。移動先エリアのおすすめスポットも教えてくれるかもしれません。

 

もし宿の人に相談できるタイミングがなかった場合、2番目におすすめするのは、「旅行者向けのツーリストインフォメーションセンターに行く」ことです。これもなーんだ、でしょう。でも確実です。ただ宿のひとよりビジネスライクかもしれません。札幌駅と大通エリアのインフォメーションセンターを紹介します。

札幌駅のツーリストインフォメーションセンターは、駅の西口改札を出たあたりにあります。青い「i」のマークが目印です。

 

こんな感じで奥にツーリストインフォメーションセンターがあります。

 

こちらは大通エリア。狸小路の5丁目です。他に札幌テレビ塔の下にもあるようです。

 

札幌駅前バスターミナルを紹介!

宿の人やツーリストインフォメーションの人の力を借りて、なんとかバスを予約した!!という場合でもバスターミナルまでは自分で行かないといけません。そこでバスターミナルで迷子にならないように、写真付きでバスターミナルの様子を紹介します。

 

まず札幌駅前バスターミナルは、札幌駅の東側にあります。地下を通って行くのが分かりやすいです。札幌駅の地下周辺には「パセオ」「アピア」「エスタ」など、異なる名前のショッピング&飲食施設がありますが、「エスタ」を目指してください。

エスタに向かって歩くとやがて突き当たりますが、そこにバス停への階段があります。3つ入口がありますが、「13~18」を上がってください。

札幌駅前バスターミナルは、おおきく3つのレーンからなり、「北レーン」「中レーン」「南レーン」です。この13~18乗り場が都市間高速バスの乗り場で、「南レーン」にあたります。

 

階段はこんな感じです。

 

上がりきると、こういう風景です。1Fです。しかしここにトラップがあります。バスの窓口が「2F」と大きく書いてあるので、受付をしようと階段を上がって2階に行っても、高速バスの窓口はありません。そこにあるのは定期観光バスの窓口です。僕もこれに騙されたことがあります。高速バスのチケット窓口はこのまま奥です。

 

広いのでしばらく歩いていきます。

 

するとバスのチケット窓口にたどり着きます。

 

富良野やニセコ行きなど、予約のいらないチケットは、ここで購入できます。使い方が分からなければ、右側に窓口があってスタッフが対応してくれます。ちょっとそっけないですが(笑)

 

このように札幌駅周辺のバス乗り場の案内もありますが、読み解くのは至難の業です(笑)

ここで函館に行きたい人は要注意!!函館行きのバス窓口は隣の「中レーン」にあります。運営会社が別のようです。

 

中レーンに行くには、道路を横切らないといけないので、こちらのボタンを押して「ゲートバー」が上がるのを待ちます。

 

あった、あった。函館行きのバスの窓口はこちらです。

 

ちなみに函館行き23:35分発の夜行バスはこのターミナルではなく、札幌駅南側にある「東急百貨店」の南向きの場所になります。ほんとややこしいですよね…。

 

大通エリアの中央バス札幌ターミナルを紹介!

テレビ塔の裏側、創成川を越えたあたりにあります。劇団四季の「北海道四季劇場」はこの裏です。

しかし!ここでも注意が必要です。地下鉄東西線に「バスセンター前」という駅があり、なんとなくこの「中央バス札幌ターミナル」と接続しているように思うかもしれませんが、実は別に「大通バスセンター」というものが存在し、地下鉄が言っている「バスセンター」というのはこの「大通バスセンター」のことです。

「大通バスセンター」と「中央バス札幌ターミナル」は、場所は近いけど別物!と覚えてください。

ちなみに「大通バスセンター」からは、道南のせたな行き、中標津・根室行き、稚内行きなどのバスがでております。

中央バス札幌ターミナルの北側の入口。

 

「新ひだか町シャクシャイン法要祭りと、日高の新名物『つぶめし御膳』を味わう日帰りバスツアー」など、体験型のバスツアーの案内チラシも置いてあります。お値段も5000円前後でお得!

 

待合所はこのような雰囲気。

 

奥に総合案内や窓口がありスタッフが対応してくれます。

 

乗り場にでるとこんな感じ。札幌駅のバスターミナルよりはずいぶんこじんまりです。

 

すぐ東側は、ミュージカルで有名な劇団四季の劇場です。

 

中央バス札幌ターミナルのいいところは、地下に食堂街があるところ!なかなか渋いお店が多く、前時代の昭和の香りがします。出発まで時間があって小腹が空いている時はぜひこちらへ。ぐるりと見て回るだけでも楽しいかもしれません。

 

共同運行も含めて、中央バスがカバーしている行き先がこちら

 

自分で調べて、自分で予約したい人へ

高速バスの利用はなかなか大変ですが、その大変さも含めて旅! あえてその大変さを味わいたいという人に向けて簡単に情報をまとめてみました。

 

■乗り場について… 

↓でほぼカバーできます。

◇札幌駅周辺に宿泊している人…札幌駅前ターミナル(上で紹介した乗り場)

◇大通周辺に宿泊している人…中央バス札幌ターミナル乗り場(こちらも上で紹介した乗り場) ※札幌駅発で中央バス札幌ターミナルに寄ります

 

■予約・購入について…

富良野、ニセコ、留萌などは、予約が必要ないので直接バス乗り場の窓口へ。それ以外は下記で予約。

◇電話 011‐231-0600(予約受付:7:30~18:00) ※北海道中央バスの電話窓口ですが、地方へのバスは共同運行のケースが多いため、ほぼこちらで大丈夫。

◇コンビニ  予約は、始発停留所発時刻の1時間前までが多いです。

◇インターネット https://www.nta.co.jp/bus/ 予約サイトはたくさんありますが、大手旅行会社のサイトなのでこちらが安心です。予約は始発停留所発時刻の3時間前や4時間など路線に寄ってちがうので注意が必要です。

 

■時刻表など代表的な目的地へのバス情報…

バス会社へのリンクです。

◇知床… 高速バスイーグルライナー

◇函館… 高速はこだて号

◇帯広… ポテトライナー

◇釧路… スターライト釧路号

◇稚内… はまなす号 ※乗り場は、大通バスセンターのみ

◇ニセコ… 高速ニセコ号 ※予約必要なし

◇富良野… 高速ふらの号 ※予約必要なし

◇留萌… 高速るもい号 ※予約必要なし

 

以上です。今回調べていて分かりましたが、やっぱり分かりづらい(笑) 困難への挑戦こそ旅だ!という考え方でない人は、やはり宿やツーリストインフォーメーションに相談することを強くおすすめします!!

 


LOCATION

WRITER

原 大介
ライター/ディレクター

リクルートグループの制作会社で12年勤務した後、2012年に独立。現在は「北海道じゃらん」の編集・取材も担当。もう一つの仕事であるコンサル業務と合わせて、道内のあちこちを飛び回る日々。

ユアンワークス
http://yuanworks.info/