
Text&Photo/ 安田胡桃
こんにちは!ゲストライターの安田胡桃です。
神奈川県出身の私は、大学卒業前にアフリカにゲストハウスを作るべく、日々奮闘中!
魅力たっぷりな札幌に展開するTen to Tenで、ゲストハウスの勉強をしています。
今回、面白そうなゲストハウスを探して取材してきました。
それでは、毎日のコーヒーは欠かさないカフェイン好きの私が選ぶ、
札幌来るなら要チェック!
「札幌ゲストハウスやすべえ/河合珈琲」をご紹介します。
北海道に来るコーヒー好きの友達に、おすすめしたくなるカフェ宿。
みなさんは旅先でカフェを探すことってよくありませんか?
でもカフェってそこら中にいっぱいあってどこがいいのかよくわからないですよね。
せっかくなら、ローカルなお店でハズさずに美味しいものを見つけたい…!
「札幌ゲストハウスやすべえ/河合珈琲」はそんなあなたにとってもおすすめ。
2013年に開店したゲストハウスやすべえは、1階にカフェの「河合珈琲」が併設され、こだわりのコーヒーが味わえるゲストハウス。中島公園駅から徒歩9分の所にあります。
古くはお菓子屋で築40年の古民家をオーナー自ら改装したんだとか!
手作りの看板と大きなコーヒーマシンが印象的です。
木の扉を開けると、コーヒーの深い香りが漂ってきました。
とっても暖かい雰囲気!
ゆったりとくつろげるテーブルやソファー席もあります。
入ってすぐのカウンター下には、世界各国のコーヒー豆がずらり。
ここでは本格的なコーヒーを豆からローストしてくれます。
黒板には焙煎体験の案内が!なんだか楽しそうですよね〜
それもそのはず、やすべえには普通のコーヒー屋さんとはちょっと違う、特別なよさがあります。
何と言っても、このお店の特別さはこの方を紹介せずには始まりません。
帽子と丸メガネがよく似合うこちらの背が高い男性….
オーナーの河合やすはる(通称:やすべえ)さんです。
実は、一言では語れないほど面白い経歴の持ち主。
オーナーは元海上自衛隊のコックさん?!
物心ついた頃から世界一周が夢だったというやすべえさん。
その夢を叶えるべく、高校卒業後は海上自衛隊の道を選んだそう。
船上のコックとして5年間、料理の腕を磨きながらがっつりと稼ぎ、任務終了後に旅立ちました。
23歳からオーストラリアで2年間、アイルランドで1年間ワーキングホリデー、そしてそのまま世界一周という計4年にも及ぶ長旅。
コックとして磨いてきた腕を武器に旅の途中もゲストハウスで働き、気がついたら一人で50ベッドの宿をまわしていたこともあるとか。
もともと埼玉県生まれのやすべえさんですが、帰国後は当時オーストラリアで出会った今の奥さんの地元・北海道へ。
数年の準備期間を経て今のおいしいコーヒーを提供するゲストハウスが始まりました。
海上自衛隊になるまでの出来事や、波乱万丈なワーホリライフなど
気になる方はぜひ直接やすべえさんに聞いてみてくださいね!
ちなみに、やすべえさんの趣味は「サックス」。
お気づきだと思いますが、サックスを吹いているポーズをしてくれました(笑)
ちょっと訳があって今は使えない状態だそうですが綺麗に飾ってあります。
始めた理由について、『いやー男の夢。モテそうでしょ?笑』とやすべえさん。
また、日々更新されるやすべえさんのブログにも注目!
やすべえブログ【やってみた】シリーズでは
北海道の極寒の冬にテントでコーヒーを淹れたり、トイレのドアを無くしてみたり(!?)、やすべえさんの天真爛漫な日常が見られます。
https://www.yasube.jp/contact-1
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気にになる方はぜひチェックしてみてください!
極めつけはこだわりのコーヒー
おいしいコーヒーと旅をコンセプトにゲストハウスを始めたきっかけはひょんなことだったそうです。
ーコーヒーを始めたきっかけは?
『モテたかったからです。かっこいいなって思って』
やすべえさんは形から入るタイプみたいです。
でもやるならとことん、ゼロから独学で研究、
水とコーヒー豆という原料ベースで、それぞれベストな組み合わせから生まれるコーヒーが何かを追求してきたそう。
↑やすべえさんが仕入れる世界各国のコーヒーの豆たち。
『コーヒーは学問で、哲学なんです』とやすべえさん。
手当たり次第札幌にある全ての珈琲屋を飲み比べ、生豆・焙煎・抽出の3つのコーヒー作りに不可欠な要素に独自の見解を見出しました。
やすべえさんのにとってコーヒーは「作品」なんです。
そんな私が惹かれたのが
メニューには、いわゆる「オリジナルブレンド」といった類のものがないこと。
その人にはその人にあったコーヒーがあるからです。
やすべえさんはお客さんの好みを聞き、一人一人にあったコーヒーをブレンドしてくれます。
『1億人いたら1億のバリエーションがあるんじゃないかな』
す……すごいですね。信じられません。
これなら、
「コーヒー飲むのは好きだけど詳しいことはなーにも知らない…」という人だけでなく、
「焙煎方法を知り尽くして毎日こだわりのコーヒーを淹れています。」という人も、
皆が楽しめそうです。
私が頂いたのは一番人気のアート付きカフェラテ(500円)!
メニューはソイラテ(500円)やカフェマキアート(400円)など、お手軽なお値段でいろんな種類のドリンクがオーダーできます。
ちなみに、各種瓶ビールも揃えてあります。
気になるお宿は?
コーヒーが美味しいのは分かったけど…ゲストハウスとしてのやすべえも気になりますね。
インタビューをしていると、チェックインのお客さんがやってきました。
そのお客さんは他のお客さんからやすべえを紹介されて訪ねて来たようです。
お会計を終えると、
『ハーーイ、200マン円 (200円)のお返しです。それではお部屋の方に〜れっつ行こうずら〜〜』
はい、お気づきかと思いますが、やすべえさんはユーモア溢れるとっても楽しい方です。
お客さんもほっこり笑顔に。
お会計を終えたら、いよいよ奥の扉からゲストハウス内へ!
1階には共有スペース、シャワー、洗濯機、キッチン、基本設備プラス「女性専用シャワー」、「乾燥機」が用意されています。
キッチンにはレンジや炊飯器、様々な種類の食器などなど、長期滞在の方も快適に過ごせてしまう作りに。
階段を上がりながら思わずじっくり見てしまうのは、可愛いイラスト。
(やすべえさんの大好きなもの達の絵です、多分。)
2Fにはドミトリールーム。男女混合ドミトリーと女性ドミトリーの2タイプがあります。部屋内にトイレもあり、それぞれのベッドにカーテンもしっかりついているので、個室感を味わえます。
コーヒーの美味しさ、オーナーの人柄もちろんですが、設備の快適さもやすべえを紹介したくなる理由のようですね。
お部屋の案内から戻ってきて、カフェラテで一服。
ふと、やすべえさんに聞きました。
ーコーヒーとゲストハウスと掛け合わせたのは何か意味があったんですか?
『たまたまですね〜。別に理由とかないですけどね。』
…終始、つっこみたくなるほどはっきりしているやすべえさん。
その、言葉以上に「とことんやる派」が魅力です。
その行動力と探究心が生み出した数々のストーリーと、研究され尽くした極上のコーヒーが楽しめるのが「札幌ゲストハウスやすべえ」。
地域の人や旅人がやすべえさんのお店に集まる理由は
美味しいコーヒーだけでなくやすべえさんの人柄にあるのかもしれません。
素敵なオーナーのいるカフェ&ゲストハウスで一味違う思い出作りに。
札幌に訪れる際はぜひ、立ち寄ってみてください。
【札幌ゲストハウスやすべえ】
○所在地/ 北海道札幌市中央区南10条西7丁目6-6
○TEL/ 011-213-1305
○HP/ https://www.yasube.jp/
○営業時間
◇ゲストハウスやすべえ/Check in 15:30~23:00, Check out 〜10:30
◇河合珈琲/11:00〜21:00
○休/不定休
○P/なし
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