札幌冬の街あるき その秘密は地下にあり!? 札幌駅〜大通駅〜すすきの駅を歩いてみた!

TEXT&PHOTO 越後久子

南の方から来た旅行者の方には特に驚きだと思いますが、1年の半分は冬といっても過言ではない北海道。その中心・札幌は、年間降雪量からみても人口規模からみても世界屈指の豪雪都市です。とても厳しい気候条件ながら、たとえ真冬の猛吹雪の日も札幌市民は快適な暮らしを送っているわけですが、ここでふと疑問が湧く方もいるのではないでしょうか?冬に札幌に旅行に行く場合、街あるきって大変じゃないの?吹雪の中でも買い物に行ったりできるの?と。今回はそんな疑問にお答えすべく、札幌中心部の巨大地下空間をご紹介します。札幌冬の快適生活、快適観光の要は地下にあり!実際に歩いてみたので、春のすぐそこではありますが、旅の予習も兼ねてぜひご一読ください。

南北につらぬく「チ・カ・ホ」と「ポールタウン」

雪国がゆえに地下が発達した札幌の街。全体ではなんと6キロにもわたる地下空間が広がるそうですが、今回は地下鉄南北線さっぽろ駅〜大通駅を結ぶ地下道「札幌駅前地下歩行空間(通称チ・カ・ホ)」と大通駅〜すすきの駅を結ぶ地下街「ポールタウン」を取り上げます。ちなみにさっぽろ駅からすすきの駅まで(二駅分)は距離にして約2キロ、地下を徒歩で移動すると歩幅の小さな方でも20〜25分ほどで歩けちゃいます。

↓はJR札幌駅南側〜大通〜すすきのエリアの地図です。緑色のラインが地下鉄南北線、地下でさっぽろ駅〜大通駅を繋ぐのが「チ・カ・ホ」、大通駅〜すすきの駅を繋ぐのが「ポールタウン」です。

 

JR札幌駅 〜「チ・カ・ホ」入り口まで(まっすぐ歩いて5分)

さぁ、JR札幌駅西改札からスタートです。札幌駅は通称さつえき!改札前にはアイヌの長老(エカシ)の素敵なモニュメントがお出迎えしてくれます。

改札を出たら、地下鉄さっぽろ駅(大通)方面へ。いくつか階段やエスカレーターがあるので、降りてさらに進むと(ステラプレイスを通り抜ける形です)地下鉄の改札が見えてきます。

早速地下鉄さっぽろ駅に到着です。このあたりは外からの風も入ってくるので、すこしひんやり感じられるかもしれせんが、コートを着ていれば全く問題ありません。それから札幌の地下道、地下街にはコインロッカーやトイレもたくさんあり、安心です。フリーWi-Fiエリアもあるのでご旅行の際はご活用下さい。

いくつかのテナントをすぎると、ガラスの扉が見えてきました。この扉から先が「チ・カ・ホ」です!

 

「チ・カ・ホ」〜 大通駅 (まっすぐ歩いて10分)

ここから「チ・カ・ホ」エリアです。「チ・カ・ホ」は2011年開通の歩行者専用道路。出入り口も数多く、商業ビルやホテル、オフィスに直結していたり、夏は涼しく、冬はあたたかく、雨の日風の日吹雪の日も快適に移動ができちゃいます。札幌市民は地下道のあるエリアの場合ひと駅ふた駅の移動ならば、地下鉄は利用せずに徒歩で移動という人が本当に多いです。旅行者の姿もちらほらと見かけますよ。

扉すぐのスペースには素敵なアイヌのタぺストリーや歴史や文化に関するボードが。近年ますます注目されているアイヌについて、気軽に楽しく学べます。

大通方面に直進。お昼時、行き来する人も増えてきました。ちなみにチ・カ・ホでお昼といえば、5番出口直結、地元の行きつけの「敷島ビル地下名店街」がオススメです。若干渋目のチョイスですが、旅先でその街の人たちが普段使いするお店に入るのって楽しいですよね。お寿司、麺類、カレー、定食、喫茶、、充実のラインナップです。

さぁ、再び歩いていくと、、、右側にイベントブースを発見!

取材した日は手づくり市が行われていました。チ・カ・ホには、いくつか広場が設けられ、年間通して様々なイベントやマーケット、自治体や企業の広報活動など行われているんです!

どんな感じか覗いてみると、

北海道産の木材を使った素敵なカトラリーが並んでいたり、

アイヌ刺繍をアレンジしたかわいいアクセサリーのお店があったり、

人気の焼き菓子屋さんのブースをありました。たまたま遭遇できた嬉しさもあって、迷わず購入。笑 イベントが本当に充実しているので、こういった予期せぬ出会いがチ・カ・ホを歩く楽しさでもあります。

事前にイベント情報や出店情報を調べてから行くのも良いけれど、思いがけずおいしいもの、素敵なものを出会えるって嬉しいですよね。旅の途中ならなおのこと。お店の人との会話も楽しみながら選んだお気に入りを旅のお土産にするのも素敵です。

さぁ、さっぽろ駅と大通駅のちょうど真ん中あたりにきましたよ。観光名所である時計台に向かうには9番出口を使いましょう。地上に出たら5分もかからず到着です。このあたりにくると人の流れがますます増えてきました。

ちなみに同日同時刻の地上はこんな感じ。ちょっと寂しさを感じてしまう人の数でした。地下(特に冬は)がとにかく便利で快適、ということですね〜。

地下に戻ると、今度は右側に「北一条さっぽろ歴史写真館」なるエリアが登場。これは北一条地下道路に続く通路を利用した展示コーナーで、取材時は雪まつりにちなんだ写真が並んでいました。開催初期から今に至るまでの貴重な写真の数々を通して、札幌の歴史、街の移り変わりを感じられました。

再びチ・カ・ホ本線に。大通駅まであと少しです。

左手には商業施設の「大通ビッセ」が見えてきました。北海道の食や暮らしまわりの道具に出会えるお店が充実しています。1階には道内人気スイーツ店が集まった”ビッセスイーツ”(イートインスペースあり)、地下1階にはご当地コンビニ「セイコーマート(通称セコマ)」もありますよ。

ビッセ前にも出張ブースがあり、この日は札幌のオシャレエリア円山のお花屋さんが1DAYショップを開いていました。

さらにその奥の広場ではまたもや別のマーケットが!道内産中心、季節のお野菜が箱いっぱいに並んでいます。これは見逃せません。思わずお財布のひもがゆるむチ・カ・ホです。

こんなふうに途中イベントやお店に立ち寄りつつ、ふとした出会いや発見を楽しみつつ、再び見えてきた扉を越えると、はい!大通駅に到着です。チ・カ・ホの入り口から出口までは寄り道なしで徒歩10分、JR札幌駅からも徒歩15分、あっという間に歩けてしまいますので、お時間ある方はぜひぶらりチ・カ・ホ散策を!

 

大通駅〜ポールタウン〜すすきの駅(まっすぐ歩いて10分)

大通駅改札を出るとすぐのところに観光案内の窓口でもある大通情報ステーション(スタッフの方は日英中対応可とのこと)、コンビニや各種ATM、コインロッカーなどがあります。旅行者にとって情報収集や足りないものの調達などにもとっても便利。

そして左側には「オーロラタウン」という地下街が見えてきます。中央付近にある道産食品のセレクトショップ「きたキッチン」は品揃えも充実していますし、お土産選びにもオススメです。それから旅行者に人気の札幌のランドマーク「さっぽろテレビ塔」はオーロラタウンの一番奥の出口に直結していますので、オーロラタウン内を直進しましょう。

 

さぁ、本線に戻り、すすきの方面へ。三越を通り過ぎ、次なる地下街「ポールタウン」に入ります。

ショップや飲食店が軒を連ね、いつもとても賑やかです。観光客の方もたくさんいらっしゃいますね。すすきの駅に向かうにはこの道を直進です。それから「ポールタウン」の途中には札幌一のアーケード街「狸小路」につながっているエスカレーターもありますので、これまた便利。雨風を気にせず、快適に行けちゃいます。ちなみに温度についていうと、札幌の地下エリアでもオーロラタウンやポールタウン界隈が特に暖かいです。暖房が本当にしっかり効いているので真冬も少し汗ばむほどです。冬にこそ!?ソフトクリームをおいしそうに食べる道民の姿もまぶしいですが、こういった地下街でコートを脱ぎ、半袖になっている姿にも新米道民としてはクラっときます。笑

ポールタウンにも素敵なお店が沢山ありますので、おすすめを何店舗かご紹介!

移動途中にサクッと寄れちゃう老舗のラーメン屋さん「味の時計台」で本場の札幌ラーメンを味わうもよし、

洋菓子で有名な「キノトヤ」の焼きたてチーズタルトを頬張るもよし(お店を通るたびに甘〜いいい匂いがするんです♩)。

ポールタウンには北海道ならではの喫茶店も充実しています!地元の人にも愛される人気店で、休憩がてらゆっくり店内でコーヒーを楽しむもよし、旅の思い出に自分好みのコーヒー豆を購入するもよしです。

沢山のお店に目移りしながらポールタウンを進むこと約10分、前方のガラス扉まででポールタウンはおしまいです。おしゃべりしながら、買い物しながら、これまたあっという間に歩けてしまいました。

扉の先はゴール地点の地下鉄南北線すすきの駅です!約2キロ、徒歩約30分の地下の旅はこれにて終了!

 

まとめ

さっぽろ〜大通〜すすきの駅の地下ルート、なんとな〜く雰囲気掴んでいただけましたでしょうか?季節天候問わず、快適かつ充実して過ごせる札幌中心部の様子を少しでも感じていただけたらと思います。雨でも風でも吹雪でもへっちゃらな札幌の快適地下空間、札幌にお越しの際はぜひ上手にご活用下さいね!

 

 

 

 


○札幌駅前地下広場

http://sapporo-chikamichi.jp

○さっぽろ地下街(オーロラタウン/ポールタウン)

http://sapporo-chikagai.jp

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WRITER

越後 久子

山梨出身、道民生活2年目。北国ビギナー、雪国ビギナーの視点で、北海道をつづります。ヨガやヒーリングがライフワーク。