札幌にきたら寄らずに帰れない パンクでロックなパティスリー♪

text&photo/ 原大介(ユアンワークス)

 

北海道はスイーツが美味しい。そういうイメージを持っている旅行者の方も多いのではないでしょうか? そうなんです、実際に美味しいんです。

定番のチョコレートやクッキーをお土産にというのもありですが、「せっかく北海道に来たら美味しいスイーツを食べたい!」という人におすすめがこちら。JR札幌駅から一駅向こうの桑園駅より歩いて約5分。大きなパティシエのいる小さなお店『スイートハーツナンポ』さんです。

 

食べたら元気になる
応援歌のようなスイーツ

お店に一歩足を踏み入れると、日本のパンクスター『THE BLUE HEARTS』の音楽が耳に入ってきます。パティスリーとパンク??? 一見結びつかないような2つの「P」がこの店では自然に融合しています。

『THE BLUE HEARTS』を知らない旅人のために、少し説明を。40代を中心に『THE BLUE HEARTS』に励まされて少年&青年時代を過ごしたひとが多いのです。日本におけるパンクバンドの先駆けでありレジェンド。落ちこぼれたり、いじめられたり、居場所がなかったり、孤独だったり。そんな傷つきやすいティーンの心を励ます歌の数々。フォーティーンになった今でさえも励まされるし、彼らの歌は世代を超えて引き継がれ、いまでもCMソングとして使われたりしています。素敵な曲がたくさんありますが僕が思う代表曲は『人にやさしく』。こんな歌詞です。

 

「気が狂いそうやさしい歌が好きで
ああ あなたにも聴かせたい
このまま僕は汗をかいて生きよう
ああ いつまでもこのままさ
僕はいつでも歌を歌を歌う時は
マイクロフォンの中から
ガンバレって言っている
聞こえてほしい
あなたにもガンバレ」

 

どうでしょうか?なんとなく伝わりますでしょうか?

 

『スイートハーツナンポ』のオーナーパティシエである南保さんも、『THE BLUE HEARTS』に励まされた青春時代を送った一人。大人になった今、彼は自分の専門であるスイーツを通じて人を元気にしたい、そう思って仕事をしているそうです。ショップコンセプトは『We will make you happy!!! a little』。確かに南保さんが作ったものを食べると「こんな美味しいスイーツがあるなら、世界も悪いところじゃないな、また明日もがんばろう」って思えるから不思議です。

 

桑園駅から南へてくてく。
セコマが見えたらターンライト!

さて前置きが長くなりましたが、早速お店の紹介。まずはJRを使って札幌駅から一駅向こうの桑園駅へ。『ten to ten sapporo station』に泊まっている人なら歩いていけますよ。15分くらいかな。

桑園駅から南に歩き見えてくるのが北海道でおなじみのセイコーマート。ここの角を右へ。

 

するとこんな景色。まっすぐ歩いて次の信号の手前が南保さんのお店です。

 

でーん、到着。どうですか、このビビッドなカラー。とんがっているでしょ?(笑)

 

通りの反対側から見るとこんな雰囲気です。どことなく灰色基調の景色の中で(冬はさらに白い)、一凛の美しい花のように存在をアピールしています。

 

扉を開けてお店の中へダイブ!
甘い香りがふんわり

店内は正面の壁にガラスがはめ込まれているので奥の工房がみえます。鬼気迫る勢いでお菓子作りをしている大男が南保さんです(時々気を抜いています・笑)

じつは南保さんは体が大きいだけでなく、その高い技術を認められたいま北海道で注目を浴びている若手パティシエの一人。札幌スイーツコンペティションというその年の北海道のパティシエNO.1を決める大会で、2014年にグランプリを受賞した実績があります。

 

こちら店内。独特の風合いのモザイクタイルなど、デザインにこだわっています。サグラダ・ファミリアで有名なスペインの建築家アントニ・ガウディが手掛けたバルセロナのグエル公園や、ディズニーランドにありそうなファンシーさをイメージしているそう。

 

ショーケースの中には美味しそうなケーキがずらり!! 美味しいスイーツを作るためにはすべてに貪欲。素材も設備もすべてにこだわりあり。例えばスポンジ生地は強力な遠赤外線を発する国産石窯オーブンで焼き上げています。

 

お土産に焼き菓子もあります。右側の『ウイークエンド シトロン』は僕の一押しです。スポンジの甘さと縁についたレモン系シュガーの酸味の組み合わせが絶妙なんです。

 

パンまで!近所の人に日常使いしてもらえるお店になりたいからとのこと。「スイーツも美味しいけど、パンはもっと美味しい!」という噂もちらほら。

 

買ってすぐ食べたい人に
嬉しい情報!

いろいろ悩んでケーキを決めた後、ホテルやゲストハウスまで待てない!という人にとても嬉しいお知らせ。なんとすぐ近所に南保さんのところで買ったケーキを持ち込み可能な喫茶店があるんです。

 

店を出て正面左手側へ少し歩くと出てくるお店がこちら『Cafe-BEANs』さん。店の前の木が目印

 

店内はこんなイメージ。美人ママさんが一人でやっています。自家焙煎のコーヒーが美味しいだけでなく、定食が驚くほどおいしい! ランチをここで食べて食後のスイーツに南保さんのケーキというのもおすすめです

 

中華屋に行ってチャーハンを食べればそこの店のレベルがわかるというのと同じく、ショートケーキを食べればそのパティスリーのレベルが分かる。江別産太田ファームのファフィ卵と十勝産の小麦粉を使用したしっかりしつつも口どけの良いスポンジ。根釧&十勝産の生クリームを絶妙な配合でホイップした上質なクレームシャンティイ。桑園市場から届く新鮮イチゴをぎっしり詰めてサンド。南保さんも自分が作るケーキでこれが一番好きとのこと。

 

どーでしょうか。食べてみたくなりましたか??札幌にはこだわりのパティスリーがいろいろありますが、比較的行きやすくしかも自信をもっておすすめできる『スイートハーツナンポ』を紹介させていただきました。

旅の思い出に甘い1ページを。寝る前の歯磨きはお忘れなく!(笑)

 


【スイートハーツナンポ】
〇電話/011-676-8681
〇住所/札幌市中央区北7条西15丁目 1-22 道下ビル
〇営業時間/10:00~19:00
〇休/第1・第3火曜日、毎週水曜日

LOCATION

WRITER

原 大介
ライター/ディレクター

リクルートグループの制作会社で12年勤務した後、2012年に独立。現在は「北海道じゃらん」の編集・取材も担当。もう一つの仕事であるコンサル業務と合わせて、道内のあちこちを飛び回る日々。

ユアンワークス
http://yuanworks.info/