札幌から一番近い海・ 石狩浜の恵みを「海賊船」でいただいちゃおう

text&photo/ 原大介(ユアンワークス)

札幌から電車に揺られて約25分、駅のすぐ先に海が広がります。そのエリアの名前は「銭函(ぜにばこ)」。改札を出ると潮の香りがするこの土地で、「海賊船」を訪れました。

この銭函エリア、海もあって山もある、札幌の近くなのになんだかゆったりしている。そんな雰囲気を気に入って、近年は移住してくる人が多く、新店がどんどんオープンしています。

一方では昔からここで店を構えている、古き良きお店もたくさん。そのひとつが「ラーメン 居酒屋 海賊船(かいぞくせん)」。

こちらの店主が水野富士夫さん。奥さんとふたりでお店を切り盛りしています。とても気さくで面倒見がいい。「困ったらあそこに行けば泊めてくれる」。そんな噂が北海道を旅するライダーに広がって、お店の小上りに人が泊っていくことがあるそう。この前も愛知から来た女性3人組が店で雑魚寝していったと言っていました。

 

冬にはサーファーとスノーボーダーが挨拶する様子がみられる!?


JR函館本線。銭函駅。構内はこんな感じです。

実はここは札幌市ではなく、小樽市になります。地形的には東側が石狩湾の砂浜海岸、ここから西側は岩場が多くなるという境目にあります。夏の間、日本海の一部である石狩湾は穏やかな日が多いですが、冬になると適度に荒れて波が高くなりサーファーが集まってきます。北海道の冬にサーフィン!?とびっくりするかと思いますが、けっこうサーファーがいて、冬に電車で小樽に向かう間、海を見るとサーフィンをしている様子が見られますよ。「海に人!!」と驚く人も多いようです(笑)

海の反対側はすぐ山。そこにオーンズスキー場があり、銭場駅から無料のシャトルバスが運行しています。ということで、冬は駅の近くでサーファーとスノーボーダーが会話をしている様子も見られるとか。本当かどうかは分かりませんが(笑)

話しを戻すと、銭函駅から出て左側みるとすぐに「海賊船」があります。

 

左側のやれた一軒家が「海賊船」です。駅から歩いて30秒。雰囲気ありますね。黒ひげがでてくるんでしょうか…。駅から歩いて30秒くらい。マンションの向こうはもう海です。

 

店内に入るとカウンターと、テーブル、奥に小上りの席もあります。古き良き昭和の香りがたまりません。

 

ここの名物が「海賊ラーメン」。テレビの全国放送で何度も取り上げられたことがあり、店内にはタレントの色紙が貼ってあります。ペナルティのワッキーとか、カラテカのイリエさんとか、なかなか渋めのタレントさんが多いです(笑)

 

こちらが「海賊ラーメン」(780円)。どーん。まずボリュームが半端ない。大きな器の上にはツブ、海老、イカなど海の幸が所せましと並んでいます。石狩湾で捕れた食材も。魚介類から出汁がスープに滲み出し混ざり合って、一緒にいった友人は「あーー、うまい!」と100回くらい言いながら食べておりました。あーー、うるさい!!

 

ザンギ定食(680円)。店主の水野さん曰く「ニンニクは使わない。だってニンニクつかったら何でもおいしくなるでしょ。そういうごまかしはしない」とのこと。こちらのザンギや手羽先を気に入って「レシピを教えて欲しい」と来る飲食店さんもいるとか。蘭越産のお米の炊き具合も最高で、どんどんご飯が進みます。小鉢もたくさん!

 

夏の間だけ食べられるホッキ定食(750円)。前浜で捕れたホッキ貝を使っています。揚げ具合に秘密があり、火を入れると固くなる貝が、とても柔らかいまま。見てくださいこの衣の美しさ。感動しすぎて写真のピンが甘くなっています(笑)

 

こちらは山菜の王様と言われているコシアブラ。独特の苦みがたまりません。日本酒を飲みたくなっちゃいます。5月ごろからの山菜の季節になるとメニューに登場することも。ご夫婦の趣味が「山菜捕り」で、自ら採ってきたものです。ここまで読んでお気づきの方がいらっしゃるかと思いますが、とにかく「旬」を大切にされていて、季節の味をお手頃に楽しめるのもこちらのお店の特徴。毎年旬を楽しみに、札幌から通ってくる常連さんも多いとのことでした。

 

あと店主のおすすめがこちらの「馬刺し」。店主の好みで霜降りではなく、赤身です。こちらは焼酎にあいそう。個人的には芋焼酎に合わせたい。

 

夜は21時まで営業しているので、札幌から足を延ばして店主&奥様と話をしながらカウンターでぐだぐだと飲む、というのもおすすめ。20時58分か21時13分に札幌行きの電車が駅に泊まるので、それに乗って帰ってきてもよし、ほろ酔い気分で海岸を散歩してから帰るもよし。石狩浜で捕れる旬の素材とローカルの人情に触れる夜を楽しんでください♪


○店名/ラーメン 居酒屋 海賊船(かいぞくせん)
○電話/0134-62-7655
○住所/小樽市銭函2丁目2の4
○営業時間/11:30~13:30、17:30~21:00
○休/日祝、不定
○席/25
○P/有

LOCATION

WRITER

原 大介
ライター/ディレクター

リクルートグループの制作会社で12年勤務した後、2012年に独立。現在は「北海道じゃらん」の編集・取材も担当。もう一つの仕事であるコンサル業務と合わせて、道内のあちこちを飛び回る日々。

ユアンワークス
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