スペインからの旅人と一緒に、「ザ★ザンギ酒場 choi」で乾杯!ウィー!

text/ 原大介(ユアンワークス) photo/TH&R

 

北海道といえば「ザンギ」。 鶏肉に下味を付けてから揚げた料理です。油でからっと揚げた鶏肉は、ビールやハイボールと相性がぴったりですよね!

釧路市の「鳥松」が発祥と言われています。1960年に誕生したというから、意外に歴史が浅くてびっくり。ザンギという命名は、鶏の唐揚げを意味する中国語「炸鶏(ザーギー)」に幸運の「ン」を付け加えたもの。本家「鳥松」では、知床産または伊達産の生肉に塩、コショウ、生姜、醤油などで下味をつけ、ラードでカラリと揚げるのが流儀だそう。

「唐揚げと何が違うの?」という疑問はごもっともですが、ややこしいのでここでは説明しません(笑) 定義に厳密にこだわらなければ、味がしっかりついた唐揚げくらいに思っておいてもらえばOKです。

ただ北海道の中には、「ざんぎはざんぎ!唐揚げとは違う!」という、ザンギ原理主義の人も結構います。そういう人に会ったら「唐揚げとの違い」を教えてもらうチャンス! ぜひ語ってもらいましょう。

ただしこっちに興味がないと「結局ほとんどおなじでしょ?」「教えてもらってすぐは分かったけど、なんだっけ?」となるから注意。僕はこのタイプです(笑)

 

札幌駅のすぐそば!ひとりでもふらりと入れちゃう「ザンギ専門店」

さて、今回紹介するのは、「ザ★ザンギ酒場 choi」。「ザンギ食べたいけど、一人で居酒屋に行くのはなー」とか「せっかくだから専門店で食べたいけど、ザンギの専門ってあるの?」とか思っている人にはめちゃおすすめのお店です。

 

場所は札幌駅から駅前通りを南に向かってすぐ。左手側に現れる路地が『コバルドオリ』。ずっと空き地になっていた札幌西武跡地に2017年暮れに誕生した新スポットです。この一角に店を構えています。

 

この日は、ゲストハウス『Ten to Ten Sapporo Station』のスタッフと、そこに宿泊しているスペインからの旅行者ギジェ君も一緒に誘ってお店へ行ってきました。ゲストハウスに泊まる人の中には、「観光客向けの店じゃなくって、ふだん地元の人が行っている店でご飯が食べたい」と思っている人が多く、Ten to Tenのスタッフも、自分たちのおすすめを旅行者に教えたり、時には一緒に飲みに行ったりすることもあるのだとか。この日もまさにそんなノリででかけちゃいました。

 

集合は『Ten to Ten Sapporo Station』で。ギジェ君はなんとチェロ奏者!日本の武道に興味がありスペインで日本語の勉強もしていたそうです。

 

てくてくと駅の方へ。だんだんと日が暮れてきました。お腹すいた!

 

時間は18時過ぎ。お店に入るともうたくさんの人。周りがオフィス街だからか会社帰りのサラリーマンやOLさんも目につきます。0次会かな?という人も。立ち飲み酒場なので、みんな立って飲んでます。がやがや楽しそう。5人で行ったのですが、ちょうど僕らみんなが入れるように、前にいた人たちが場所を開けてくれました。優しい!

 

メニューをまじまじ眺めるギジェ君。『Ten to Ten Sapporo Station』の長谷川さんも合流!

 

店長おすすめのお酒が紹介されています。「みぞれリンゴ梅酒」が気になるなぁ…。結局一杯目はビールにしちゃいましたが。

 

スタッフのりほちゃん。こんな素敵な笑顔でお酒を作ってくれたら、そりゃ美味しいに決まってる!

 

カウンターに並んで早速かんぱーーーい!

 

奥からザンギを揚げる子気味のいい油の音が聞こえてきます。

 

こちら店長のはちさん。元々はいろいろな料理を作っていたそう。「得意料理がザンギ」ということでここが
オープンする時に店長になったとのこと。今度狸小路8丁目にオープンする姉妹店に移るので、はちさんのこの笑顔を見たいひとはぜひそちらへ

 

注文したのは「お任せザンギ3種盛り(650円)」。これを2つ頼んだら、もも・胸・手羽中・せせり・砂肝・肉付きヤゲン軟骨の全てが出てきました。食べ比べが楽しい!改めて鶏肉の魅力に気づきます。

 

かぶりつくギジェ君。日本の料理では「トンカツ」が好きだそう。揚げ物万歳!ですな。ザンギも気に入ってくれていました。

 

カウンターの上には、こんなアイテムも。ザンギづくし(笑)

 

上の棚を見て、はっ!! 足だ…(笑)

 

こちらのザンギは、Drフライという調理器を使ってあげているそうです。1秒間に5万回の電波振動を起こすことで素材の中の水分が外に漏れず、逆に油も中に入ってこない。だからべちゃっとせずに、カリっと揚がり中はジューシー。油切れが良くヘルシーだから、カロリーを気にする女性もおすすめとのこと。すごいな、Drフライ。プロレスラーのドンフライみたないな名前なのに。

 

「どこの肉がどの部分?」って分からなくなったら手書きのこちらをチェック!このざくっと感がたまりません(笑)

 

お客さんが入ってくると、「久しぶりですねー!!」「うち初めてですか?」と店のスタッフの人が必ず声をかけていました。スタッフと店員さん、お客さん同士の距離が近くて、なんともいえない居心地の良さ。旅行者がふらりと行っても温かく迎えてくれそうです。地元の人とも仲良くなれそう!

 

いつどのスタッフさんがいるのかも丸わかり!

 

メガザンギもあります。10人前位だって。誰か挑戦したグループはいるのかな。きっといるよね。

 

お土産もありますよー!

 

少しづつ夜は更けていくのであります。気になるメニューを発見して頼んだのが…。

 

じゃーん!!こちらのビッグサイズのメンチカツ。さくさくでジューシー。600円なり。

 

〆は衣に包んであげたアイスクリーム!ギジェ君も興味深々でした。

時計の針が進むと同時に、どんどん盛り上がっていきました。最初はまだぎこちなかった距離も、ザンギを食べれば食べるほど、お酒を飲めば飲むほどに近づいていきました。

 

こんなにすぐ打ちとけられちゃうのは、お店の雰囲気なのか、立ち食いの気楽さなのか、ザンギの魔法なのか…。一人でもふらりと言っても、店を出るころには誰かと知り合いになっている。そんな魅力のあるお店でした。すぐ隣には「立ち食い焼肉Tocchi」も。札幌ではまだ珍しい立ち食いスタイルの焼肉!はしごをしているお客さんも多いみたいです。カウンターで仲良くなった隣のお客さんとそのまま流れ込む、そんな夜が待っているかもしれません。

 


○店名/「ザ★ザンギ酒場choi」
○電話/011-212-1830
○住所/札幌市中央区北4条西3丁目1-17
○営業時間/17:00~24:00
○休/火

LOCATION

WRITER

原 大介
ライター/ディレクター

リクルートグループの制作会社で12年勤務した後、2012年に独立。現在は「北海道じゃらん」の編集・取材も担当。もう一つの仕事であるコンサル業務と合わせて、道内のあちこちを飛び回る日々。

ユアンワークス
http://yuanworks.info/